| 参院での平成二十年度の予算の審議は、冒頭から第一党の民主党をはじめ野党の審議拒否という、異常事態での幕開けとなった。「衆参ねじれ」の状況下で、わが党の歴史上初の少数与党として、参院の国会運営を取り仕切る鈴木政二参院国会対策委員長は、こうした野党の戦術は「再考の府」としての参院の存在意義が問われかれないと危機感を抱く。前例のない国会運営に臨む決意などを聞いた。 |
−参院での予算審議は、野党の審議拒否で、冒頭から空転した。 鈴木政二参院国会対策委員長 一週間あまり、民主党などの抵抗で審議に入れなかったことは非常に残念だ。
民主党は、衆院より長く審議をしたいと言いながら審議拒否をした。つじつまが合わない。多数を持っている政党が、審議を拒否するとは本末転倒だ。参院第一党としての自覚が不足しているのではないか。
参院は「再考の府」としての院の使命がある。衆院で何があっても、国民の負託に応えられる充実した審議を行うのが参院の使命だ。国会を空転させている暇はない。 |
| 院の意思示さねば参院の無用論に |
−少数与党として初めての予算、関連法案の審議となる。 鈴木 戦後初めて、議長も議員運営委員長も取られ、すべての常任委員会で与党が過半数を割っているというのが参院の現実だ。
予算の自然成立を待つという事態は、参院の意義が問われる。われわれは国民から負託を受けた国会議員として、表決を行う義務がある。それが否決でも賛成でも、院としての意思を示さなければ「再考の府」としての存在価値がなくなり、ひいては参院無用論につながる。
予算関連法案については、定例日にこだわらず、深夜まで、それでも足りないなら土日もやるくらいの気持ちをお互いに持っていないとだめだ。
民主党からは同党案だけ審議し、政府案は委員会に付託しないという声も聞かれるが、対策を党利党略のために使うことは、国民のためにならない。
これまで通り、政府案と同時審議で、また議決も一体で行うのが当然だ。 |
| 約束守る「仁」の政治 |
−民主党からは、「議長あっせんを実現しなくてもいい」との声も聞かれる。 鈴木 衆参両院議長あっせんは全会派が署名している。まして江田五月議長は、与党も含め全会一致で選んだ重さがある。三権の長である議長の決めたことは守るべきだ。守れない人は、国会議員の資格がないとさえいえる。
教育でも、人と人との約束を守るのは、世の中で一番大事なことと教えている。それを守らないのは、人としての仁義に反する。
少数与党の国会運営は簡単なものではないが、一にも二にも民主党を含む野党との話し合いで、「仁の政治」を実現したい。 |