主要国首脳会談(サミット)の名古屋開催案浮上−。
鈴木政二内閣官房副長官(愛知県選出、参議院議員)は、23日までに、日本が議長国を努める2008年「G8サミット」をナゴヤ市内で開催したい意向を表明した。本誌の取材で明らかにしたもので、小泉首相も候補地として理解を示しているという。愛知万博で国際イベントを成功させ、要人警備などをクリア。さらなる国際的知名度アップが狙い。名古屋は有力候補地になる可能性が高いが、同サミットには大阪、京都などが立候補を表明、開催地決定には曲折も予想される。
関西、横浜など すでに立候補
鈴木副長官は、「万博に続くものを検討している。国際的サミットの名古屋開催を考えている。
G8か、アジア太平洋経済協力会議(APEC)かの選択もあるが、サミット(開催)で重要なのは国際的信頼性。万博の実績からG8開催の可能性は高いと思う」と語った。
副長官が中心となって外務省などと協議、首相に打診したところ、首相は「候補地の一つとして(名古屋も)いいのではないか」と前向きに答えたという。近く外務省幹部、神田真秋愛知県知事、松原武久名古屋市長らと話を詰める予定といい、副長官は「たくさんの地域が名乗りを上げているが、知事、市長は自信を持って国家元首を迎えることをぜひ考えてもらいたい」と地元の盛り上がりを期待する。
サミットの名古屋開催は1991年度、自民党愛知議団らが提唱、調査したが、警備などの問題が判明、断念した経緯がある。今回は政府首脳レベルで検討が進み始めており、地元が立候補表明すれば有力候補地の一つになりそう。ただ、サミット開催地は集中的に多数の主要国政府関係者らを迎える。米国だけで千人近くが訪問、報道関係者などを含めると1万人以上規模の会議となり、警備のほか宿泊施設など課題も多い。
副長官は「空港も二つあり、大丈夫。名古屋国際会議場(名古屋市熱田区)も機能的に問題はないことを確認した。市内の宿泊施設が少ないのが課題だが、愛知県内に拡大すればいい。名古屋城(同市中区)や徳川園(同市東区)など世界にアピールできる場所もある)と課題解決に自信を示した。 08年サミット開催にはこれまでに大阪、京都、兵庫の3府県が共同で名乗りを上げ、香川県も開催の意向を示し、政令指定都市移行を目指す新潟市も横浜市と共同で立候補することを今月、表明、新潟市はすでにサミット誘致推進協議会を設立している。
開催地はさまざまな条件を比較して政府が決定するとみられるが、外務省は「開催地決定に確立した手続きはなく、現時点で具体的な選定作業は行われていない。最近の例で言えば、開催1年前に当たる07年のドイツサミット開催時までには(日本)開催地が決定、発表されるのではないか」としている。
小泉内閣は9月に任期満了となるが、副長官は今後も精力的に協議を進め、「9月までに名古屋開催のレールを敷きたい」と強い決意を表明した。 |